飛行機に乗り込もうとしているときに、いくつかの Vault ドキュメントのコンテンツを編集しなければならない状況になったとしたらどうでしょうか。Vault File Manager があれば、一括ドキュメントアクションでドキュメントをチェックアウトして、ソースファイルを Windows コンピュータの Vault File Manager にダウンロードすることができます。さらに、ドキュメントアクションメニューを使用して、個別のドキュメントを Vault File Manager にチェックアウトすることもできます。インストール済みのクライアントには、チェックアウト済みドキュメントの一覧が表示されるため、オフラインでも更新することができます。次にオンラインになったときに、クライアントを使用すれば、Vault を開かなくてもドキュメントをチェックすることができます。
Vault File Manager について質問がある場合は、Vault File Manager に関する FAQ をご覧ください。
注: Windows ユーザが Vault File Manager を使用する場合は Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015 をインストールすることをお勧めします。
Vault File Manager をインストールするには
また、設定のユーザプロファイルページからVaultファイルマネージャインストーラをダウンロードすることもできます。また、Vaultでは、ドキュメントチェックアウトのバルクアクションを初めて使用する際に、インストーラをダウンロードするよう促されます。以下のインストール手順に従います:
- Setup.exe ファイルをダウンロードして、ダブルクリックするとインストールが開始されます。
- 手順に従って Vault File Manager ライセンス契約および NLog 著作権表示を確認し、承認します。
- Vault ログイン認証情報を入力する画面が表示されたら、認証情報を入力します。
Vault では、ドキュメントのチェックアウト一括アクションの実行中にダイアログの「次回から表示しない」チェックボックスが選択されるまで、Vault File Manager のインストールを促す画面が表示され続けます。
これらの手順を完了するには、正しい権限を有しており、かつ Vault からの File Manager のプロビジョニングオプションが Vault で有効化されている必要があります。Vault からの File Manager のプロビジョニングオプションが Vault で有効化されていない場合は、管理者またはカスタマーサクセスマネージャを通じて最新のインストールファイルを取得してください。
Vault File Manager にログインするには
Windows のアプリケーションメニューまたはデスクトップから Vault File Managerを開きます。Vault ユーザ名とパスワードを使用して Vault File Manager にサインインします。
Vault File Manager クライアントがすでに開いているものの、ログアウト状態になっている場合は、アクションメニューからログインします。Vault File Manager は、最終ログインに基づいてユーザ名フィールドに自動入力します。
ドキュメントのチェックアウト
ドキュメントをチェックアウトするには、ブラウザで Vault にログインする必要があります。Vault File Manager クライアントからドキュメントをチェックアウトすることはできません。
個別のドキュメントをチェックアウトするには
ドキュメントをチェックアウトするには:
- ブラウザを使用して Vault にログインします。
- ドキュメントアクションメニューから、File Manager へチェックアウトを選択します。Vault File Manager にまだログインしていない場合は、Vault から開くように求められます。
ドキュメントが自動的にダウンロードされます。Vault File Manager は、ドキュメントのダウンロードステータスを示す進捗バーを表示し、ダウンロードが完了すると、割り当てられたアプリケーションでファイルを自動的に開きます。
ドキュメントを編集した後は、必ず同じ場所に保存してください。ファイルを別の場所に移動すると、Vault File Manager がドキュメントをチェックインすることができなくなります。
一括チェックアウトをするには
一括アクションを使用してドキュメントをチェックアウトするには:
- ブラウザを使用して Vault にログインします。
- ドキュメントを選択し、アクションメニューから一括アクションの実行を選択します。ドキュメントの選択に関する詳細は、一括ドキュメントアクションの使用をご覧ください。
- アクションの選択ページでドキュメントのチェックアウトを選択し、次へをクリックします。
- 確認ページで、終了をクリックします。
- Vault File Manager クライアントを開きます。
ドキュメントが自動的にダウンロードされます。進捗バーには、各ドキュメントのダウンロードステータスが表示されます。Vault File Manager は、一度に最大 8 つのドキュメントをダウンロードできます。キュー内の追加のドキュメントは「ダウンロード保留中」と表示されます。ドキュメントの進捗バーにカーソルを合わせ、ファイルをスキップをクリックしてダウンロードキューの最後に配置するか、キャンセルをクリックしてチェックアウトをキャンセルします。ダウンロードが完了したら、ドキュメントリストの名前をダブルクリックしてドキュメントを開きます。別のアプリケーションでドキュメントを開くには、右クリックして開くを選択します。
ドキュメントのダウンロードのトラブルシューティング
数セクション内にクライアントにドキュメントがチェックアウトされていないと思われるときは:
- 正しいユーザプロファイルを使用してログインしていることを確認します。
- 正しい Vault が選択されていることを確認します。
- 更新ボタンをクリックします。
- インターネットに接続していることを確認します。
チェックインするには
変更が終了したときに Vault File Manager からドキュメントをチェックインするには:
- Vault File Manager クライアントを開きます。
- チェックボックスを使用して、チェックインするドキュメントを選択します。
- チェックインをクリックします。
- 任意の作業: 説明フィールドにコメントを追加します。この説明は、チェックインに選択されたすべてのドキュメントに適用されます。
- チェックインをクリックします。
Vault File Manager が Vault に新しいバージョンをアップロードし、ローカルファイルを自動的に削除します。
進捗バーには、各ドキュメントのアップロードステータスが表示されます。ドキュメントの進捗バーにカーソルを合わせ、ファイルをスキップをクリックしてアップロードキューの最後に配置するか、キャンセルをクリックしてチェックインをキャンセルします。Vault File Manager は、一度に最大 8 つのドキュメントをアップロードできます。
変更が終了したときに Vault からドキュメントをチェックインするには:
ドキュメント情報ページで、アクションメニューをクリックし、Vault ファイルマネージャからチェックインを選択します。
バージョンの説明の表示
Vault で入力された説明を確認するには、チェックインされたドキュメントに進みます。バージョン履歴のドキュメント情報フィールドパネルを展開し、バージョン番号にマウスオーバーするか、アクションメニューからバージョン履歴を選択します。
新規バージョンのチェックイン
Vault File Manager でバージョンをチェックインするのではなく、新規ファイルをチェックインした場合は、まずチェックアウトを取り消します。ファイルは Vault File Manager のクライアントに残りますが、チェックインすることはできなくなります。例えば、Gladys が Vault File Manager 経由でドキュメントをチェックアウトし、次に同僚がそのドキュメントの更新されたバージョンをメール送信してきたとします。Vault File Manager のバージョンは最新ではなくなります。Gladys は、Vault File Manager でチェックインするのではなく、チェックアウトを取り消してから Vault で新規バージョンのアップロードアクションを使用する必要があります。
チェックアウトを取り消す方法
Vault File Manager では、単一のドキュメントを右クリックしてチェックアウトの取り消しを選択します。これにより、Vault File Manager からファイルが削除され、同時に Vault でのチェックアウトが戻ります。
Vault でチェックアウトを取り消すには、ドキュメントに進み、アクションメニューからチェックアウトの取り消しを選択します。この場合、Vault File Manager からファイルを手動で削除する必要があります。
Vault File Manager での作業
Vault File Manager の設定
Vault File Manager の有効化または OAuth プロファイルの設定は、Vault File Manager の設定をご覧ください。
ドキュメントを開く
ドキュメントリストの名前をダブルクリックしてドキュメントを開きます。別のアプリケーションでドキュメントを開くには、右クリックして開くを選択します。
Vault は、VFM ファイルセキュリティポリシーオブジェクトを使用して、Vault ファイルマネージャが自動的に開くファイルタイプを決定します。デフォルトでは、VFM ファイルセキュリティポリシーレコードは、最も一般的なファイルタイプを自動で開きます。管理者は、自動的に開くファイルタイプを設定できます。
ドキュメントの並び替えとドキュメント詳細の表示
Vault File Manager の列ヘッダーをクリックすると、名前、ファイル拡張子、ドキュメント番号、ドキュメントバージョン、ドキュメントタイプ、ファイルサイズ、ステータスが、ドキュメントがチェックアウトされた日付、またはドキュメントが更新された日付ごとにドキュメントを並び替えることができます。更新列は、ローカルで最後にファイルが開かれて保存された日付を示しています。この列の日付にマウスオーバーすると、日付と時間がすべて表示されます。
すべてのファイル情報をウィンドウに表示できない場合は、クライアントの最下部にスクロールバーが表示されます。また、列の幅を変更して情報の表示方法を調整することもできます。列のサイズを縮めると、テキストが折り返される場合があります。
ソースファイルのアップロード
サイズが 4GB を超えるファイルをアップロードすると、Vault は、速度とパフォーマンスを向上させるために Vault File Manager を使用するように求めます。
Vault File Manager を使用してソースファイルをアップロードする方法:
- 下書きの作成、新規バージョンのアップロード、またはプレースホルダーへのコンテンツのアップロード中に、Vault File Manager のアイコンを選択します。
- 続行をクリックします。
- Vault File Manager で、選択をクリックする、またはアップロード領域にファイルをドラッグアンドドロップします。
- アップロードの開始をクリックします。
アップロードステータスを使用すると、アップロードをモニターできます。アップロードされると、ドキュメントを右クリックし、Vault で開くを選択すると、最新版を見ることができます。
Vault File Manager からのアップロードの処理中に、一次的に保留中のステータス、空のドキュメントチェックサムおよびファイルタイプを表示することがあります。ドキュメントが処理されると Vault はフィールドを更新します。これは、ファイルステージングサーバから処理されたファイルと一致します。このプロセスの詳細は開発者ポータルでご確認ください。
大きなレンディションファイルのダウンロード
Vault File Manager を使用してレンディションをダウンロードするには、ドキュメント情報ページのファイルパネルでレンディションに移動し、レンディションの横にあるアクションメニューから Vault File Manager にダウンロードを選択します。
サイズが 4GB を超えるレンディションファイルをダウンロードすると、Vault は、速度とパフォーマンスを向上させるために Vault File Manager を使用するように求めます。
Vault 間の切り替え
1 つのユーザプロファイルで複数の Vault にアクセスしている場合、Vault File Manager の Vault セレクターでそれらを切り替えることができます。
複数の Vault アカウントを持っている場合、アカウントを切り替えるにはアクションメニューのログアウトオプションを使用する必要があります。
イベント履歴
アクションメニューからイベント履歴を選択すると、Vault File Manager クライアントに発生したエラーを含むイベントログが表示されます。
アプリ内ヘルプおよびフィードバック
アクションメニューからヘルプを選択して Vault ヘルプでこのページを開くか、フィードバックを提供を選択してアプリケーションのフィードバックを提供できる Veeva サポートの提案ページを開き、今後の改善のための提案をします。
Vault File Manager ユーザのレポート
ユーザが Vault File Manager で Vault に接続すると、Vault File Manager ユーザオブジェクトは、ユーザが最後に接続した日付と、ユーザが使用した Vault File Manager のバージョンでレコードを作成または更新します。管理者は企業管理者 > Vault File Manager ユーザに進むことで、Vault File Manager を使用しているユーザを確認できます。管理者は、Vault File Manager ユーザオブジェクトにカスタムレポートタイプを作成することもできます。
Vault File Manager のステータスについて
ステータスは以下のいずれかになります:
ステータス | 説明 |
---|---|
チェックイン完了 | ドキュメントのチェックインプロセスが完了しました。 |
チェックイン失敗 | ドキュメントのチェックインプロセスに失敗しました。 |
チェックイン保留中 | ドキュメントはチェックインを保留しています。 |
ファイルのチェックイン | Vault File Manager がファイルをチェックインしています。 |
ダウンロードのキャンセル | ドキュメントのダウンロードプロセスがキャンセルされました。 |
ダウンロード失敗 | ドキュメントのダウンロードプロセスが失敗しました。 |
ダウンロード進行中 | ドキュメントのダウンロードプロセスが開始されました。 |
ダウンロード保留中 | ドキュメントのダウンロードプロセスは保留中です。 |
新規 | ドキュメントのダウンロードプロセスが完了しました。 |
なし | ドキュメントにはステータスがありません。 |
チェックアウトされていない | ドキュメントがチェックアウトされていません。 |
開封済み | ドキュメントが開かれました。 |
チェックアウトの取消完了 | ドキュメントのチェックアウトの取り消しプロセスが完了しました。 |
チェックアウトの取消失敗 | ドキュメントのチェックアウトの取り消しプロセスが失敗しました。 |
不明なエラー | 不明なエラーが発生しました. |
制限
Vault File Manager にはいくつかの制限があります:
- Vault File Manager は Windows バージョン 10 以降のみに対応しています。
- Vault File Manager は現在、Vault 認証情報または Ping Identity および ADFS、Okta および Microsoft Azure ADによる OAuth を使用した認証のみに対応しています。
- Vault File Manager はローカライズされていません。
- Vault File Manager には、.NET Framework 4.8 以降が入っている Windows コンピュータが必要です。Windows 10 以前のオペレーティングシステムを使用するユーザは、.NET Framework のインストールまたは更新が必要な場合があります。
- Vault File Manager はすべてのファイルタイプを自動で開きません。例えば、EXE ファイルは、チェックアウト時に自動で実行されません。
関連権限
以下の権限が、Vault File Manager に関連するアクションを制御します:
タイプ | 権限ラベル | 制御 |
---|---|---|
セキュリティプロファイル | アプリケーション: ドキュメント: Vault File Manager | File Manager へチェックアウトアクションまたはドキュメントチェックアウト一括アクションを使用してドキュメントをチェックアウトし、Vault File Manager を使用して大きなレンディションファイルをダウンロードする権限。 |
セキュリティプロファイル | アプリケーション: ドキュメント: 一括更新 | 一括アクションを実行する権限。 |
セキュリティプロファイル | アプリケーション: ドキュメント: レンディションのダウンロード | Vault File Manager を使用して大きなレンディションファイルをダウンロードする権限。 |
セキュリティプロファイル | アプリケーション: ファイルステージングアクセス | Vault File Managerを使用して Vault に接続し、Vault File Manager を使用してソースファイルをアップロードする機能。 |
ドキュメントロール | ドキュメントの編集 | ドキュメントのチェックアウトとチェックインを実行する権限。 |