多くの Vault には、メインナビゲーションバーからレコードにアクセスできるオブジェクトタブがあります。管理者は、管理者 > 企業管理者からオブジェクトレコードを操作することもできます。

オブジェクトタブを開くか、管理者 > 企業管理者からオブジェクトレコードにアクセスすると、最初にオブジェクトレコードリストページが表示されます。このページから、個々のオブジェクトレコード名をクリックしてレコード詳細ページを開くことができます。

アクションメニュー

リストページと各レコードの詳細ページの両方に表示されるアクションメニューから、オブジェクトレコードの様々なアクションにアクセスできます。

オブジェクトレコードリストページ

オブジェクトレコードリストページには、そのオブジェクトのすべてのレコードが一覧表示されます。アクセスコントロール設定のために特定のレコードにアクセスできない場合、それらのレコードは表示されません。

レコードグリッドのカスタマイズ

オブジェクトレコードリストページでは、アクションメニューがグリッドに表示され、データの表示方法を編集するオプションを提供します。

  • 列の編集では、よく参照されるフィールドを詳細ページを開かずに表示し、リストをエクスポートする際に含めるフィールドを管理することもできます。
  • セルのテキストの省略/セルのテキストの折り返しオプションは、列に含まれるテキストが長すぎる場合、省略 (値の最初の部分のみを表示する) と折り返し (2 行目に入らない文字を表示する) を切り替えることができます。
  • フリーズカラムは、水平方向にスクロールしている間、カラムを表示したままにできます。左端の列の右端に縦線が表示される場合、フリーズを意味します。この線をクリックして右にドラッグすると、任意の数のカラムを追加してフリーズさせることができます。

これらのオプションを使ってデータの表示方法をカスタマイズした場合でも、変更は他のユーザには影響しません。Vault は最新の設定を記憶して、ページに戻った時に再表示します。

ビュー

タブでオブジェクトを表示すると、左側のパネルに ビューメニューが表示されます。このメニューは、下記に説明する様々なビューと、あらゆるカスタムビューにリンクします。

  • すべての {オブジェクト} には、Vault 内のそのオブジェクトについて、表示権限があるすべてのオブジェクトレコードが表示されます。他のビューはすべてこのビューのサブセットです。
  • 最近の {オブジェクト} には、最後に表示した 20 件のオブジェクトレコードが表示されます。
  • お気に入りには、オブジェクトレコード名の隣にある星形のアイコンをクリックして「お気に入り」として設定したオブジェクトレコードのみが表示されます。星形のアイコンをもう一度クリックすると、レコードをお気に入りから削除できます。このビューには、現在のオブジェクト内のお気に入りのオブジェクトレコードのみが表示されます。

Vault には、最後にタブに選択したビューが記憶されており、そのタブを開くと自動的に表示されます。

オブジェクトレコード詳細ページ

リストページからレコード名をクリックすると、特定のオブジェクトレコードの詳細ページにアクセスできます。

オブジェクトレコード詳細ページで、左側にあるナビゲーションパネルを使うと特定のセクションに直接進むことができます。

リッチテキストフィールド

フォントファミリー、サイズ、テキスト装飾、アライメント、リスト、科学的記数法、およびリンクなどリッチテキストフィールドのテキストにフォーマットを適用できます。Vault は、リッチテキストフィールドの画像、表、または Raw HTML マークアップをサポートしません。

ダイアログアイコンの [開く] をクリックして、編集する十分なスペースがあるポップアップダイアログを開きます。

リッチテキスト書式設定ツールバーはモバイルデバイスには表示されませんが、デバイスのネイティブテキスト書式設定ツールバーを使ってテキストの書式を設定できます。

ライフサイクルステージ下矢印パネル

ライフサイクルステージは、特定のライフサイクル状態を順序通りに並んだステージにグループ化することで、オブジェクトレコードがライフサイクルのどこにあるかを把握できるようにします。ライフサイクルステージ下矢印パネルでは、各下矢印が 1 つのライフサイクルステージを表し、レコードの進捗が可視化されます。下矢印はレコードの現在のステージを表すように色分けされています:

  • 緑は過去のステージを表します
  • 青はアクティブなステージを表します
  • グレーは今後のステージを表します

ライフサイクルステージ下矢印パネルは、未完了タスクの詳細情報も提供します。青 (進行中) の下矢印をクリックすると、最大 5 件のオープンタスクのリストが表示されます。タスクは、期日を過ぎたタスクやまもなく期限を迎えるタスクが最初に表示されるように、期日順にタスクカードに表示されます。予定より遅れているタスクがある場合は、青の下矢印に感嘆符アイコンが表示されます。

ワークフロータイムライン

ワークフロータイムラインセクションは、オブジェクトがライフサイクルに関連付けられると使用可能になります。このセクションでは、ワークフローアクティビティの表示、ワークフロータスクの管理、コメントの表示が行えます。

オブジェクトレコードページレイアウト

管理者は、ビジネスニーズに応じてオブジェクトレコード詳細ページに表示される情報を制御するためにオブジェクトページレイアウトの設定ができます。

管理者は、レイアウトルールを適用して他のフィールドへの入力に基づいて無関係なフィールドやセクションを動的に非表示にすることもできます。例えば、患者が犬である場合、獣医クリニックはネコジステンパーワクチンの病歴フィールドを非表示にすることができます。

オブジェクトが関連付けられている場合、そのオブジェクトレコードも関連付けられています。例えば、製品マーケティングキャンペーンの親オブジェクトです。Robin が Cardioman進行中のマーケティングキャンペーン (子オブジェクトレコード) を作成する場合、それらは CholeCap 製品 (親オブジェクトレコード) のコンテキスト内に存在します。

オブジェクトページレイアウトに応じて、関連オブジェクトはオブジェクトレコード詳細ページに表示されます。ここで、新規関連オブジェクトレコードを作成することもできます。

例えば、CholeCap の詳細ページには、マーケティングキャンペーンセクションがあります。このセクションで、Robin に Cardioman進行中のキャンペーンが表示されます。作成をクリックすると、新規マーケティングキャンペーンを設定できます。

また、関連オブジェクトセクションのアクション > フリーズカラムを選択すると、列を凍結できます。左端の列の右端に縦線が表示される場合、フリーズを意味します。この線をクリックして右にドラッグすると、任意の数のカラムを追加してフリーズさせることができます。水平方向にスクロールしても、凍結した列は表示されたままです。

子オブジェクトレコードへのアクセス

一部の Vault では、管理者 > 企業管理者にすべてのオブジェクトが表示されます。この設定では、Robin は製品マーケティングキャンペーンの両方のオプションがメニューに表示されます。マーケティングキャンペーンに直接進み、そこからオブジェクトレコードの作成または変更ができます。新規マーケティングキャンペーンの製品フィールドを使用して、親オブジェクトレコードを選択することができます。

ただし、管理者は、ユーザが親オブジェクトレコードを経由して子データレコードの作成/編集/削除をするよう、Vault を設定することができます。この設定では、Robin は製品に移動し、特定のオブジェクトレコードを開いて、マーケティングキャンペーンパネルを使用します。新規マーケティングキャンペーンを作成する場合、Vault がオブジェクトレコードを自動で関連付けるため、Robin は親レコードとして製品を選択する必要はありません。

オブジェクトレコードリストページから直接 (リンクとして) 関連オブジェクトレコードにアクセスすることができます。以下の例では、製品フィールドの下に関連製品のリンクが表示されます。関連レコードをクリックすると、製品レコード詳細ページに進みます。

ドキュメント情報ページからも (リンクとして) 関連オブジェクトレコードに進むことができます。以下の例では、Robin が、リンクとして治験、治験実施国、治験実施施設のオブジェクトのオブジェクトレコード参照をドキュメントフィールドパネルで表示します。Robin は、希望する被参照オブジェクトのリンクをクリックして、そのオブジェクトレコードの詳細ページに進むことができます。

インライングリッド編集

オブジェクトの詳細ページから、インライングリッド編集を使用して関連レコードのフィールド値を変更することができます。LongText および Rich Text フィールドタイプの場合、Vault は編集する十分なスペースがあるポップアップダイアログを提供します。

タブに表示

レコードの詳細ページから、タブに表示をクリックして、タブに関連オブジェクトレコードの動的に生成されたリストを表示することもできます。タブでは以下を行うことができます。

  • 新規オブジェクトレコードの作成
  • 追加フィルタの適用
  • 列の編集
  • 一括アクションの実行
  • リストのエクスポート

動的に生成されたタブは、表示セクションを表示しません。これらのタブにはお気に入り最新すべて、または保存済みビューは表示されません。

オブジェクトレコードの関連ドキュメントセクションに関連ドキュメントを表示できます。権限に応じて、既存ドキュメントを関連付けることもできます。

タブに表示

タブに関連ドキュメントの動的生成されたリストを表示するには、関連ドキュメントセクションのタブに表示をクリックします。タブでは以下が行えます:

  • 追加フィルタの適用
  • 一括アクションの実施
  • 複数ドキュメントワークフローの開始

動的生成されたタブにはビューセクションは表示されません。これらのタブにお気に入り最近使用すべて、または保存済みのビューは表示されません。

マルチドキュメントビューア

マルチドキュメントビューアでは、オブジェクトレコードの関連ドキュメントセクションのすべてのドキュメントを表示できます。オブジェクトレコードに関連するすべてのドキュメントを表示するには、オブジェクトレコードのアクションメニューからすべての関連ドキュメントを選択します。

アクセスコントロール

動的アクセスコントロールを使用しないオブジェクトの場合、アクセス設定はオブジェクトレベルで異なることがあります。例えば、既存の製品レコードのみを編集できたり、治験実施施設オブジェクトのレコードを作成・削除できたりしますが、治験オブジェクトのレコードは表示できないなどです。

動的アクセスコントロールを使用するオブジェクトの場合、レコードの編集・削除設定はレコードレベルによって異なる場合があります。例えば、製品 CholeCap は編集できますが、製品 Nyaxa は編集できません。オブジェクトレコードの表示にアクセス権がある場合、そのレコードの共有設定ページを開いて詳細を確認することができます。

オブジェクトに新規レコードを作成する権限は、セキュリティプロファイルおよび権限セットを使って、常にオブジェクトレベルで管理されています。

オブジェクト自体を管理するには、管理者: オブジェクト権限が必要です。

監査履歴

オブジェクトレコードリストまたは詳細ページから、個々のオブジェクトレコードの監査証跡の表示、または特定のオブジェクトレコードとその関連レコードの関連レコードの監査証跡を表示できます。管理者は、オブジェクトレコードのすべての監査ログ管理者 > ログ > オブジェクトレコード履歴で表示できます。

Vault は、新規作成されたレコードの個々のフィールドを監査しません。例えば、新規製品レコードの監査証跡には単独入力のみが含まれており、イベントの説明は「製品: CholeCap が作成されました。」になります。すべての値を完全にエクスポートするために、監査証跡と一緒に現在のレコードをエクスポートすることをお勧めします。ユーザがオブジェクトレコードを削除すると、監査証跡はすべてのフィールドの値を取得します。