Vault レポートを使用すると、お使いの Vault に関する業務上の質問に回答を出しやすくなります。レポートを使用して、ご自分のドキュメントおよびプロセスに関するデータを整理、分析、共有することができます。

レポートで何ができるのか。

Vault レポートを役立てることのできる作業をいくつかご紹介します。

  • どのドキュメントに注目すべきか (有効期限が間近であることなど) を表示する事前レポートを作成したり、特定の会議の議案を作成すること。
  • ドキュメントがレビュープロセスを通過するのにかかる時間を分析する履歴レポートを作成したり、その所要時間が製品間でどのように異なるかを把握したり、ボトルネックを特定すること。
  • 「ドキュメントが承認プロセスを最後まで通過できなかった様々な理由とは何ですか?」のような質問に回答するカスタム指標を使用すること。

レポートタブは、ユーザが Vault 全体でレポートを整理できるようにし、レポート全体の検索とフィルタリングに柔軟性を提供します。

表ビュー

レポートタブは、スプレッドシートなどの表ビューおよび機能に表示されます。このビューでは以下のような処理を実行できます:

  • 列のサイズを変更する
  • 列ヘッダーをクリックおよびドラッグして列を再配置する
  • アクションメニューの列の編集をクリックして、カスタム列を追加または削除する
  • 列の値で並び替える
  • アクションメニューのセルテキストの切り捨てまたはセルテキストの折り返しをクリックして列のテキスト表示をカスタマイズする
  • 星形のアイコンをクリックして個別のレポートをお気に入りに設定する

レポートビュー & お気に入り

レポートタブからは、いくつかのビューが表示されます:

  • すべてのレポートには、ユーザが所有者、閲覧者または編集者の Vault のすべてのドキュメントが表示されます。他のビューはすべてこのビューのサブセットです。
  • 最近のレポートには、最後に表示した、あるいは編集または作成された 20 件のレポートが表示されます。
  • マイレポートには、自分が作成したレポートのみが表示されます。
  • お気に入りには、星形のアイコンをクリックしてお気に入りとして設定したレポートが表示されます。
  • フラッシュレポートには、ユーザが所有者、閲覧者または編集者の Vault のすべてのフラッシュレポートが表示されます。

すべてのレポートビューからは、検索やフィルタを使用したり、列のレイアウトを編集してカスタムビューを作成することもできます。名前を付けてビューを保存をクリックすると、ビューパネルにこのビューが保存されます。保存されたビューを作成する手順については、カスタムビューの使用をご覧ください。

Vault には、最後に選択したビューが記憶されており、レポートを開くと自動的に表示されます。

Vault の任意の場所からレポート全体を検索するには、メイン検索バーのレポートを選択します。Vault はレポート名、レポートタイプ、説明、およびフィールドについて検索を実行します。Vault はレポートタブのフィルタリング結果のビューに一致するレポートを表示します。今後使用するためにこのビューを保存するには、名前を付けてビューを保存をクリックします。

フィルタ

フィルタオプションを使用すると、ビューや検索結果に表示されたレポートのリストをさらに絞り込むことができます。このパネルで適用済みフィルタを削除することもできます。

タグ

設定されている場合、タグをレポートに割り当てて、レポートのグループ化、検索、フィルタリングを簡単にすることができます。タグを追加するには、レポートのタグフィールドをクリックして、選択リストからタグを選択します。表ビューにタグ列が表示されない場合、列の編集アクションを使用して追加することができます。選択リストにタグが表示されない場合は、管理者による設定が必要です。フラッシュレポートのタグを編集できるのは所有者ロールを持つユーザのみです。

ワンクリックレポート

ユーザ設定レポートに加えて、Vault には、状況に応じて関連するドキュメントまたはオブジェクトレコードの詳細のみを表示するよう自動的にフィルタリングする以下のレポートが含まれます。

  • ワークフロー履歴レポートは、すべてのワークフローとドキュメントに関連付けられた関連タスクを表示します。これには、オープン、完了、およびキャンセル済みのワークフローやタスクが含まれます。
  • トレーニングレポート (eTMF と QualityDocs) は、ドキュメントの各メジャーバージョンで R&U タスクを完了したすべてのユーザを一覧表示します。
  • インパクトアセスメントレポート (RIM Registrations) は、特定のイベントレコードの影響を受ける製剤、有効成分、添加剤、パッケージ、適応症のレコードなどを一覧表示します。インパクトアセスメントレポートをご覧ください。
  • 重複コンテンツの検出は、Vault の重複コンテンツの合計数を示します。重複コンテンツの検出の使用を参照してください。管理者は、このレポートを使用するには Vault で重複コンテンツの検出を有効化する必要があります。

ワンクリックレポートを使用する方法

レポートタブの代わりに、ドキュメントまたはオブジェクトレポートのアクションメニューからワンクリックレポートにアクセスします。レポートの実行後、編集および保存をクリックして編集可能レポートを作成できます。Vault はワンクリックレポートを標準レポートとして保存します。レポートのアクションメニューからレコードのコピーを選択することもできます。

ワークフロー履歴、教育訓練、または標準インパクトアセスメントレポートの編集、共有、削除はできません。

標準レポート

標準レポートは Vault アプリケーションによって作成されるレポートです。標準レポートには Veeva のロゴとタグがマークされており、他のレポートと簡単に区別できるよう標準 __v ネームスペースが含まれています。

標準レポートの制限

ユーザは標準レポートで以下のアクションを実行することはできません。

  • 標準レポートの削除または編集
  • 標準レポートをフラッシュレポートしてスケジュール
  • 標準レポートをダッシュボードに追加

制限

単一エンティティのレポートを実行する再、Vault は完了までの時間を予測し、レポートがタイムアウトするとエラーメッセージを表示します。レポートのタイムアウトを防ぐには、フィルタを追加し、フラッシュレポートをスケジュールするか、レポートを背景で実行します。

レポート編集アクセス

自分が作成したレポートに対しては特別な権限があります。レポート作成者に対して、Vault は自動的にそのレポートの所有者ロールを付与するため、レポートの表示、編集、および削除を行うことができます。レポートを共有する場合、ユーザおよびグループをそのレポートの閲覧者編集者、および所有者ロールに割り当てることもできます。レポートの編集者およびレポート管理者グループのユーザは、レポートの作成者と同じ権限を持ちます。

ライセンスタイプが読み取り専用ユーザまたは外部ユーザのユーザは、レポートを作成したり、閲覧したりすることができません。その他のライセンスタイプを持つユーザは、レポートでの作業には以下の権限が必要となります。

タイプ権限ラベル制御
セキュリティプロファイルアプリケーション: ボタンの作成: 作成ボタンの表示レポートを作成する作成ボタンにアクセスする権限。
セキュリティプロファイルオブジェクト: レポート: 参照他のユーザがユーザと共有したレポートの表示権限。
セキュリティプロファイルオブジェクト: レポート: 作成新規レポートの作成権限
セキュリティプロファイルオブジェクト: レポート: 編集ユーザが作成した、または他のユーザから編集ロールを付与されたレポートを編集する権限。
セキュリティプロファイルオブジェクト: レポート: 削除ユーザ自身のレポートまたは別のユーザから編集者ロールを付与されたレポートの削除権限。
セキュリティプロファイルアプリケーション: ダッシュボードおよびレポート: ダッシュボードおよびレポートの参照レポートへのアクセス権限。これは、参照専用ユーザと外部ユーザが、メールで送信されたフラッシュレポートを含むレポートへアクセスしないようにします。
セキュリティプロファイルアプリケーション: ダッシュボードおよびレポート: レポートのスケジュールフラッシュレポートをスケジュールするためのスケジュールアクションを使用する権限。
セキュリティプロファイルタブ: レポート作成: レポート: 表示レポートタブの表示権限。
ドキュメントロールドキュメントの表示ワンクリックレポートにアクセスする権限。

既知の問題

管理者が設定 > レポートタイプページでレポートタイプのラベルの値を変更する場合、Vault はレポート作成タブとフィルタ内に表示されるレポートタイプ値を更新しません。この問題は、管理者がラベルフィールドを編集する前に作成されたすべてのレポートに影響しますが、変更後に作成されたレポートには新しいラベルが表示されます。